近況

二年お付き合いしたサービスが終了した。 立ち上げからクローズまで関わり、組織規模は10人から100人にスケールしていた。サービスとしてクローズという選択肢を迎えたが、リソースは人であり、それが着々と育っていく様を中で体験できたのは貴重だった。

技術的変遷

GAE 良い。最近は技術の内外差を感じることが多く、サーバレス or not が差を作っている。 サービス後期はバックエンドエンジニア二人で調査、新規開発含む全ての案件に対処しており、これができるのはサーバレス故だ。 このプロジェクトでバックエンドに久々に復帰したが、パラダイムががらっと変わっていて大変面白かった。

CI, CD を活用し自動化、透明化が促進されていたのも良かった。

今後とか

同業同規模に転職する気はなく、というのも事業的、技術的どちらも課題や中長期のビジョンでここ以上に楽しい所はそうないだろうという点、 相変わらずの人材ブラックホールっぷりを発揮してどこに配置されてもボトム 20% といった感じで学ぶものが多く、飽きることがない。

マネージドされ、かつ透明化された microservices 基盤は他の組織で持つと言っても持てないだろう。 経営陣、特に CTO の描くビジョンはぶっ飛んでいてかつ本質的で面白く、Community Engine 以来の本当のビジョナリに出会えた気がしてこれが一番この場を動けない理由になっている。 接する人全てが面白く、刺激的で、優秀と言っても言い過ぎでは無い。 事業ドメインも、このタイミング、この組織だからできるというセッティングになっている。 何より、全てをオープンにして共有してくれるスクラム感は学び多く捨てれない。

と同時に、面白いことやってないと気が済まない、 元々課題を雑に投げてくれると良い感じに打ち返すのが得意&自分の強みだと思っており、自分からボールを取りにいけるのが次のフェーズだ。 なので起業かな、という気持ちはある。

課題はたくさんあると思い、人が生きていく上で不可避だったり多大なリソースを要求される分野でまだソフトウェアや Tech の恩恵を受けていないもの - 衣食住の住、政治、死後に興味がある。 また地方も興味がある。

生活する限りは住は誰に取っても必要で避けて通れない。 その割にこれほど納得もなく、人生の大きくない割合の稼ぎをぶっ込んでいる分野も無いだろう。 こちらは実際に手伝っていたり、課題もやりたいこともごまんとある。

政治、 善し悪しでなくそのアーキテクチャが劣化していてそろそろリフォームしたいという気持ちがある。 例えば情報収集や課題定義の場をオンラインに移して我々全員に見れる場にしてしまい、議員は単なるインタフェースでその決定を反映させる役割を持つ、的な直接民主的な政党を今なら組めるのでは.. と思っていると既に動いている人達の話が聞けたのでこの辺はスルー、元々政治に熱意が持てないのもある。

死後、 欧米ではデータ表現としての個人、生体の死後も電脳空間で個を持続させる研究が主なようだが、日本的に落として宗教になると見ている。 要はどのように納得して死ねるか、だ。 死後世界のアセットを表現するために blockchain との相性も良い。

等々を考えている。